
ウィップ界の生きる伝説にして今なお現役のオーストラリアン
ウィップマスター Gary Brophy とその家族に会ってきました

以前は、オーストラリアのサーカス・サンライズをリングマス
ターとして束ねていたのですが、現在はサーカス・ロイヤル・
スイスにパフォーマーとして合流し家族と共にサーカスライフ
を楽しんでいます

サーカス一家Brophyファミリーに生まれたGaryはオーストラリ
アという土地柄からカウボーイスタイルのパフォーマンスに惹
かれサーカスエンターテイメントとしてのカウボーイショーを
若くして作りあげました
テンポの良いカントリーミュージックに合わせ、カウボーイ姿
で投げ縄と鞭を見事な腕前で操るGaryのショーはオーストラリ
ア人のイメージするカウボーイの姿そのもの
多くの人たちの心を掴み、長きに渡りオーストラリア内外の人
たちから愛されてきました
通常ならば、どのエンターテイメントにも時代の流れや飽きと
いうモノがあり、それに合わせ少しずつ形を変えていくのです
が、彼のショーは一貫したスタイルを貫き通しています
なのに、時代の流れや飽きを全く感じさせない。それどころか
また見たいという気持にさせられる不思議な魅力を持っている
『古き良き、、、』という言葉があるが、まさにこの言葉のご
とく時の流れを止めているかのような錯覚に引きずり込まれて
しまいます
その魅力は彼の卓越した投げ縄と鞭の技術もあってのことだと
思いますが、誰にも嫌みを感じさせない包み込むような優しさ
に満ちあふれているところにある
彼のショーは、時代が変わっても人が身体で感じる感動のコア
な部分は今も昔も変わらないと教えてくれる、数少ないショー
だと私は思ってます

彼のショーは今も昔も変わらないと書きましたが、しいてあげ
るならば一つだけ変わったポイントがあります。ショー自体の
スタイルは変わってはいないのですが、今まで彼のショーをア
シスタントとして支えてきた娘の Jessinta Brophy がメイン
パフォーマーとして彼のショーの半分を担っているところです
(9才の頃のJessintaとGary)私が初めて彼女を目にした時は9才で茶目っ気たっぷりの女の
子だったのですが、今回目にした Jessinta は幼さが抜け、鞭
を手にステージに立つその姿からは、父 Gary Brophy の技だけ
ではなく心をもしっかりと受け継いだオーラと風格を感じさせ
てくれました
娘の Jessinta Brophy が独り立ちする時には、父と違った彼女
のスタイルのショーがあるのだと思いますが、本質は変わらず
こうやって引き継がれていくのですね
独り立ちする日はそう遠くない気かします。いまからその日が
楽しみでなりません

この辺の事については私のブログの方で更に詳しく私の個人的
な思いと共に書くとして、彼とムチの事に話を戻すと

彼と私は同じ時代をサーカスパフォーマーとしてムチと共に生
きてきました。一つのサーカスに2人のムチパフォーマーは要
らないという理由から、同じ舞台に立つことは今までありません
でしたが、お互いにその名前は度々耳にしてきました
私は『世界一長いムチで的を落とす』というタイトルだったの
に対し、彼は『世界一長いムチでのクラッキング』というタイ
トルでよく取り上げられてきました。(彼はムチのクラッキング
でギネス記録も持っています)
私たちが実際に顔を合わせ会話するのは今回が初めてだった
のですが、挨拶の後の彼の言葉がいきなり
「今日はムチ持ってきた?」
残念ながら私のムチはメンテナンス中で今回は持参できなかっ
たのですが、この言葉で場が和み、ムチやお互いの生きてきた
時代の話ですぐに打ち解けることが出来ました
現在の私の活動や日本のムチの協会の事などを話すと、彼はと
っても嬉しそうに話を聞いてくれました
そして、私が日本のスポーツウィップ協会の普及と発展のため
に力を貸して欲しいとお願いすると、一つ返事で「喜んで」と
返してくれました
そして
「今回のためにスポーツウィップ協会からの手土産の一つとし
て用意してきた名誉会員のポストを受けてくれますか?」
問いかけに対しても
「とても名誉なことです」と返してくれました
いつの日かお互いが現役から離れたとき、お互いに同じ舞台で
ムチを振る場があるとしたら、それは日本スポーツウィップ
協会のコンベンションであって欲しいですね
これからの活躍をファンとして心より応援しています
今回の私の訪問とインタビューに快く応じて下さった Gary と
Brophyファミリーにとても感謝しています
そして、素晴らしい出会いのチャンスを与えてくれた協会にも
とても感謝しています
ありがとうございました

取材 : Dio Kobayashi , Ramu Kobayashi